誹謗中傷などSNS投稿の危険な落とし穴

近年、SNSの利用は日常的なものとして我々の生活に根付いています。
しかし、その使用方法を誤ればトラブルに巻き込まれることになります。
例えば、ツイッターにおいて、他人のツイートを引用する「リツイート」という行為があります。
その、元ツイートの内容に名誉棄損的表現が含まれていれば、それを単純にリツイートするという行為自体が不法行為に該当するとした裁判例もあります(大阪高裁令和2年6月23日判決)。
企業として注意しなければならないことは、役員や従業員における個人としてのSNS利用が、その使い方・発信内容によっては、当人が所属する企業の価値を低下させることがあり得るという点です。

例えば,以下の事案を想定されたことはあるでしょうか。
①顧客情報等の情報漏洩を含むSNS投稿
②従業員間の誹謗中傷等のSNS投稿
③不適切な業務遂行(ex バイトテロ)を内容とするSNS投稿
これら投稿が場合によっては「炎上」を招き、あらゆる側面で被害が生じる可能性があります。
「個人」レベルのみならず、「企業」として、SNSの取り扱いにおける危険性について認識の上、従業員の方々に対する研修・就業規則上の対応・炎上してしまった場合の企業として外部対応の在り方等について今一度検討いただければと思います。