売掛金の回収は少額でも重要!
1 回収の重要性
皆様の会社では、未回収の売掛金はどのくらいあるでしょうか?
少額の売掛金だと「まあ、いいか。」と後回しになったり、場合によっては忘れてしまった、などということはありませんか?
しかし、回収できなければ、その額の利益がなくなったのと同じです。
同額の利益を上げようとしたら、いくら売上が必要になるでしょうか?
必死にコストカットを行いながら、他方で売掛金の回収が甘くなると、結局会社の財務状況は改善されないことにもなってしまいます。
そう考えると、少額の売掛金であっても、会社経営には大きい影響があると思います。
2 回収の方法
それでは、具体的な回収方法にはどのようなものがあるでしょうか。
以下のように、複数の方法が考えられ、具体的な状況によって便利な方法を使い分けることになります。
①請求書(督促書)の送付
たとえば、まずは会社から2回送付 → 次は、顧問弁護士から送付
②簡易裁判所書記官による支払督促
③訴訟
④相殺
⑤債権譲渡
⑥代理受領
3 回収は、やるかやらないかが分かれ目
回収率を上げる方法は、まずは「請求をする」ということです。
何を当たり前のことを、と思われるかもしれませんが、実際には、この「請求する」ができていないこともあります。
しっかりと請求書を送り、弁護士を入れた法的な対応も辞さず、というくらいの強い姿勢を見せなければ支払わない相手もいて、「面倒だな」と思う相手から支払い、あまりうるさく督促してこないところへの支払いは後回し、となるのです。
法的な手続まで行わなくても、放置してある売掛金を請求しただけで、相当に回収率が上がった実例もあります。
これからの企業における最重要資源が「人」であることは多くの方が認識されているところと思います。この「人」には、従業員、役員、株主など企業に関わる色々な立場があり、それぞれについて対応を検討する必要があります。
当事務所では、企業における労使関係、役員間の関係、株主間の関係などの組織マネジメント全般をサポートして企業の維持・発展のお手伝いをいたします。