著作権違反の影響は重大
1 著作権法違反時の会社への影響
近年では、ネットでのコピペ等を、非常に容易に行うことができます。
そうしたことから、
「コピペしてもバレないだろう」
「これは引用だから問題ないだろう」
等という一個人の勝手な判断によって、大きな問題へつながるケースが増加しているようです。
すなわち、著作権違反が会社業務として行われた場合、例えば他社の広告等を盗用した一個人のみではなく、会社にも重大な損害を及ぼすおそれがあります。
具体的には、
・法人に対する3億円以下の罰金刑
・侵害の差し止め
・損害賠償
・名誉回復措置
など、著作権者からの請求のみならず、会社代表者が逮捕され、刑事罰を課されるリスクもあります。
さらに、著作権侵害の有無は、実際には専門家の間でも微妙な判断が問われる場合が多いところですが、企業様の場合には侵害の疑いの段階でも、大きく報道されるリスクがあり、この場合の企業様への影響は計り知れないものになる可能性もあります。
2 会社での対策
対策としては、以下のようなものが考えられます。
・社員に対する著作権の意識付け
・ルール(著作権法、適切な引用方法等)の周知
・個人及び会社へのリスクの周知
・社内でのチェック体制の強化
著作権を含むコンプライアンス違反の防止には、会社が違反を許さないという姿勢を明確にし、ルールを明確化し、チェック体制を整えることがとても重要だと思います。今一度、「パクる」ことのリスクを会社として認識し、ルールの周知・徹底を行ってみてはいかがでしょうか。ご不明点は、いつでもご相談ください。
広告法務、著作権・商標権等の知的財産権を含む企業関係の案件、一般企業法務(契約関係等)、交通事故案件等を中心に様々な案件に携わっています。また、日々の業務には、スピードを持った対応、丁寧かつわかりやすい説明を心がけて取り組んでいます。